だんだん、日が落ちるのが早くなると。
外に出た時に空気が少しばかりひやりと、首元を撫でると。
空が高くなっていくのを見ると。
秋が来ているのだと、実感するのです。
時々、自分のセンサーがとてつもなく敏感なんだと実感することがある。
今日はそんな日。
いつもは読まない雑誌。
たまたま手にとって、ぱらぱらと捲る。
彼女がいた。
5年前、彼女は私の神様だった。
彼女を取り巻く空気も、彼女の揺るがない視線も、彼女の全てを尊敬して、憧れて。
それはまるで恋のよう。
私が欲しいもの、手に入れたいもの、手に入れようの無いもの。
そんな全てを持っているように思えて。
彼女に近づきたくて、彼女の見ている世界を見たくって。
私は彼女の一番の友達になりたがった。
大好きで、距離の取り方がわからなくって。
彼女は ”こうゆう人間が好きなんだろう” と勝手に間違えて。
そんな歪な関係で。
それでも長く近しい友人としてやっていたのだ。
5年前までは。
色々とあって、私自身の未熟さで、彼女を傷つけて。
友人ではいられなくなってしまったのだけれど。
だから。
彼女を思い出すときは、あの頃真摯に彼女に憧れていた気持ちと、
そして、自分自身の未熟さを思い出して。
泣きたいような気持ちになるのです。
思い返せば、私が創る側にまわったきっかけの1つは、きっと彼女だったのかもしれない。
一言でいいから
「すてきだね」
と、きっと、そう言って欲しかったのだ。
そう、彼女の言葉で。
心から。
今の私は、そんなものが創れているだろうか。
いつだって、真っ直ぐに揺ぎ無く。
前を見据えて立っていた。
そんな彼女に恥じないものを、
私は今だって創りたいのだ。
Re:今はミラコスタ?