真夜中のコール音。
聴きなれた彼女の声。
内容は、彼女の真っ直ぐさと一途さによる、ほんの少しの失敗の話。
わたしは、わたしの意見。
そして。
彼女のための柔らかな言葉を電波に乗せる。
ああ、嘆くことなんてないのに。
恥じることなんて、何一つないのだ。
その失敗は、決して醜いものではないのだから。
その行動の根源にある、その真っ直ぐさ、そして一途さを。
知れば、その美しさがわかるだろうから。
わたしは彼女のその美しさを。
わたしとは正反対のその精神を、愛すべきものと思っているのだから。