ようやく、今後のスケジュールが確定したんだけど。
…ホント。
…これ無理じゃね?
みたいな感じ。
いや!!大丈夫!!
スーはやれば出来る子だよ!!!
うん!!
いけるいける!!
…ただ、ちょっと5月入ってから〆切の日まで一歩も外に出られ無そうなだけ★
と、泣きごとはここまでにしといて。
さてさて前回の続きね!
そう、思いがけず接点が出来てしまったピカチュウさんとスー。
しかし、まぁ個人主義な授業のせいもあって、一度も会話しなかったのだ。(あ?期待外れ?)
けれども、一学期のテストの日。
ピカチュウさんがすごいのは、見えるとこだけじゃないことを思い知る羽目になる。
テストの内容はもちろんペーパーテストではない。
かの有名なモーツァルト作曲のオペラ、『フィガロの結婚』の第二幕で歌われるアリア『Voi che sapete che cosa e amor ~恋とはどんなものかしら~』を歌うっていう内容。
ちなみにクラス全員と先生のいる前で歌う。
先にテストを終え、ぐったり席につく。
しばらく後、ピカチュウさんの番になる。
視線をピカチュウさんに向けると…。
…え?
ピカチュウのぬいぐるみ抱えてるーーーーーーっ!!!!!!!
『これ…テストだよね?え?え?』
しかし、スーの、いや、教室全員の困惑は置きざりにピカチュウさんは―…
なんか胸元からラブレター取り出したーーーーーー!!!!!!!!!!
すんごいわかりやすく、封にハートのでっかいシール貼ってあるし!!
え?!なんでそんなの用意してんの!?
つか必要なくない?
だってこれテストですよーーーー!!!!?
と、ものすごく困惑した、しかし誰もつっこめない張り詰めた空気。
みんなピカチュウさんの一挙一動を固唾を飲んで見つめ続ける。
片手を腹部に置き、伴奏者とアイコンタクト。
流れ出すピアノの旋律。
そして歌が始まる―…
あ!
なんかぬいぐるみ抱えてピアノの周りをまわり始めた!!!
あ!!!!
なんかラブレター破り捨てた!!!!
と思ったら、また胸元からラブレター出てきた!!!!!!
破った!!
またラブレター出てきた!!!!
ってまた!
あ!また!!!!!
破っても破ってもラブレター出てくるよ!!!!
どんだけ用意してんだよ!!!!!!
マジシャンかっ!!!!!!!!!
そしてダンス!
ダンス!!!
ダンス!!!!!!
っと、おおおおおおおおーーーーーーーーーっ!!!!!!
最後のラブレターを先生に渡してフィニッシューーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
ゴール!!!!
鮮やかなゴールです!!!!
決めました!!決めてやりました!!!
先生のけぞってます!!
引いてます!!!!
そりゃそんなシュート止められませんよね★
…とまぁ、こんな感じで。
ええ。まさに。
ピカチュウさん劇場。
きっと先生もあんなテスト初めてだったに違いない。
さすがピカチュウさん。
予想を遥かに遠く遠く見えないまでに超えていく。
も う 大 好 き ★
一応テストだったので、笑いを堪えるのに必死で腹筋が痙攣して、次の日は筋肉痛になったのは余談。
ちなみに、このテスト。
並居る音楽コースの人間のなかスーは5段階評価で 5 とったりましたよ。
元コーラス部の意地ね。
ホント余談だけど。
そんなこんなで、ピカチュウさんは今でも忘れられないディープインパクトをスーに残しつつ。
結局一言も言葉を交わさず、卒業してしまった。
そう、ファンは陰ながら見守るものなのだ!
いま、ピカチュウさんはどんな大人になっているのだろう?
願わくば、今でもピカチュウ好きでありますよーに!(ここ重要)