人生で何人か、『忘れられない』人に出会うことがある。
その彼女の名前は
ピカチュウさん。
彼女は私と同じ高校に通っていた。
同じクラスでもなかったのだが、目立っていた。
ものっそい目立ってた。
なぜなら、全身ピカチュウだったから。
バッグにこれでもかっていうくらい付けられてたキーホルダーやらマスコットは、ピカチュウ。
髪を留めてるヘアゴムの飾りは、ピカチュウ。
紺のハイソのワンポイントだって、ピカチュウ。
ど ん だ け 好 き な ん だ !
というか、どこで売ってるのよそれ!
特に紺のハイソね(ファッションセンターシマムラ?)
なので、駅から学校までの道で初めて見かけた瞬間にアダ名決定。
意識しなくても視界に入る鮮やかな黄色。
無視出来ない存在感。
そんな訳で高校入学から、三年になるまでずっとこっそりウォッチングしてた訳なのだ。
私の学校は三年間クラスが変わらない学校なので、ピカチュウさんとは何の接点も無いまま高校生活を終えるはずだった。
しかし、三年生になって初めの音楽選択の授業。
(ちなみに、うちの高校で三年で音楽選択の授業取るってるのは芸術科音楽コースの人しかいないので、人文コースを取ってる普通科のスーは浮いてた)
教室に入ると…。
そこにはピカチュウさんがいた。
そう、思いがけず接点が出来てしまった訳なのだ。
と、まぁとりあえず今回はここまでで。
次回、『ピカチュウさんのラブレター』につづく。
注:ノンフィクションです、この話。